シカとの衝突186件 稚内署 昨一年間交通事故状況

 稚内署は、昨一年間の同署管内(稚内、猿払、利礼3町)の交通事故発生状況をまとめた。
 12月は大黒地区の国道40号で、20代男性が運転する軽自動車がスリップし、右折するため停車していた40代男性が運転する普通乗用車に衝突し、40代男性含む家族3人が頸椎捻挫などで軽傷を負う事故、恵北での事故では男女2人が重傷、鬼志別では家族3人が重傷を負うなど3件(前年同月3)発生し傷者は8人(同5人)だった。
 物損は141件(稚内124、猿払8、利尻3、利尻富士3、礼文3)。シカとの事故は10件(稚内8、猿払2)。
 一年間では、人身事故21件(前年比変わらず)、傷者29人(同1増)、死者1人(同1増)。物損1048件(同20増)。シカとの事故は186件(同42増)と大幅に増えた。
 昨年1月、利尻町で歩行者の女性がはねられ死亡する事故が1件発生した。
 高木交通課長は、一年間、出会い頭の事故のほか一時不停止や信号無視による人身事故が目立ったと振り返り「今は交差点などでの雪山で見通しが悪くなっているので、安全確認により一層気を付けてほしい」とし、増えるシカ事故については「一年間を通して主に夜間の郊外で事故が多発している。ハイビームで早期発見に努めスピードダウンを心掛けてほしい」と話していた。