時の話題 「新年迎えて」

 東京箱根間大学駅伝競走のテレビ中継を見て新しい年を迎えた読者も多くおられよう。青山学院大の連覇で幕を閉じたが、往路では中央大が5区の山登りまで首位を走り、復路では東京国際、東洋、帝京、順天堂の4校が10位以内の来年のシード権(予選なし)めざし鎬を削った最終10区の争いはOBだけでなく視聴者にも熱い思いをさせたことだろう。単に往復220㌔でタスキをつなぐだけでない青春ドラマの一こまに胸を躍らせたのに違いない。
 今年の三が日は箱根駅伝だけでなくテレビ三昧だった。健さんの映画に涙し鬼平犯科帳で人情の機微にも触れ40年ぶりに初詣でにも出掛け正月らしい日々を過ごした。
 年が明けても雪が降る日が多く雪かきに精を出すも雪が軽く苦役とまで言えなくもちょっと作業をするだけで息切れがし加齢を痛切に感じたものだった。
 日本全体の経済成長に促されるように上京し、故郷に戻りプレス社に入り40数年。思い出が走馬灯のように浮かんでくるが、先達諸氏の後を引き継ぎ山椒は小粒でもぴりりと辛い経営・編集方針を貫いてきた姿勢は新年も変わらない。
 経済パイが縮小する中、どの会社も将来に対する不安があり、人口減と共に廃業しようとする事業所が増えることに相違ない。
 官庁など人任せでなく明治の開拓精神を想起する気構えがなくてはならない。とは言えど経済だけ優先では知れている。先人が築いた歴史を守り北方圏に開かれた街づくりをせねば今以上の衰退を招く。芽は出つつあり期待したい。

ニュース

次の記事

天北堆New!!