時の話題 「日めくり減り」
日課にし捲っている日めくりが残り少なくなった。天変地異から始まった今年もあと5日である。
日めくりは編集・制作部に同級生の前君が社長をする北都道路から戴き筆者の社長室には日の丸交通が配布する小振りの日めくりを使っていたが、今年(来年用)は配布しなくなったそうで困っているところだ。飽くまでも自分の都合だが、いつも有るものが無いというのは淋しいものではある。
有るモノが無くなるというのは稚内など地方都市が抱える課題である。人口10万人を超える勢いがあった夕張など産炭地は国のエネルギー政策に翻弄され1万人を割ろうかという寂れた街並みになり脱石炭のマチづくりを推し進めるも多額の借金ができ財政再建団体となり現在も唯一、国の指定を受け負債総額は600億円以上もある。
現北海道知事の鈴木直道氏が再建後の夕張市長になったのはつとに知られている。
産炭地と比べると底曳き王国を築くも60数隻→5隻まで底曳き漁船が減ってしまった稚内も似たようなものだと指摘する人がいるが稚内は沖合だけでなく沿岸漁業も強く、観光地として知らない国民はおらず土建業界がでんと控えており、財政全般としては潤沢ではないものの、借金も減らしている。
一部でトップセールスの足りなさを非難する声はあるものの、副市長まで市職員として37年間、市長として14年間務めている工藤市長の稚内市を熟知した手堅い安定感によるところが大きい。問題は工藤市長後の市政で波高しの感はしている。