地元良く知るガイドを 道観光機構 ATセミナーで馬上さん

 北海道観光振興機構主催のアドベンチャートラベル(AT)受入セミナーが19、20の両日、ポートサービスセンターで開かれ、英語通訳案内士として10年前まで稚内で働き、現在は国内屈指のATガイドとして活躍する馬上千恵さん(51)が講演し「AT好きの欧米人には地元を良く知るガイドが必要」などと説いた。
 稚内はじめ利尻、礼文、豊富など北宗谷の観光関係者ら20人余りが参加したセミナー1日目の19日、環境省北海道地方環境省事務所の専門家を講師に迎え利尻礼文サロベツ国立公園を活用したAT向けの今後の公園の在り方などについて考えた。
 2日目の20日は「ATガイド事例紹介とリスクマネジメント」と題した馬上さんが講演した。昨年札幌で初開催されたATのワールドサミットのツアーや普段のガイド経験を踏まえ、これからの地域の課題として「欧米人に慣れているガイドが少ない。若い人材が少ない」などとガイド不足を挙げた。
 2日間での研修を活かすため参加者はグループに分かれて馬上さんのアドバイスを受けながら北宗谷地域の3泊4日のモデルツアーを提案した。「宗谷丘陵での自転車ツアー」「礼文でのトレッキング」「天塩川でのカヌー体験」「豊富での温泉」「酪農体験」「利尻島でのサケ釣り体験」など欧米人が好みそうなツアー内容を模索し意見交換した。