「さろべつ」到着 高知海保から配属換え

 解役に伴い稚内港を離れた巡視船「もとうら」の後継船として21日、高知海保から稚内海保へ配置換えで巡視船「さんれい」が稚内港に回航してきた。
 今月17日に高知港を出港した「さんれい」は補給などしながら北上し21日午前9時頃、中央埠頭南岸壁に接岸した。
 もとうらの全長67・8㍍に対し「さんれい」は46㍍と小型だが、速力35㌩以上(1㌩・時速1・8㌔)と機動力に優れ、もとうらの倍の速力が出る。高速性能と操縦性能が向上し、遠隔放水銃による消火能力など海保業務全般で対応能力が充実強化されている。
 稚内海保での船名は「さろべつ」となる。
 就役式は年明けに予定している。
 網信幸稚内海保部長は「速力が大幅に向上し、急患や警備で迅速に対応できる。稚内海保としてパフォーマンスが上がる」と本紙の取材に応えていた。