時の話題 「年の瀬に思う」

 十二月に入ると団体の年末Ⅹマスパーティーなどに招かれるなど夜の席が極端に増える。数年前までは全てをこなしてきたが、一部は社員(記者)に任すことにし、どうにかこうにか繁忙期を遣り繰りしている。
 ほかにボーナスなどの資金需要期を迎え算段に心痛しながらも乗り切るというのがほとんどの経営者であろうか。浮かれてはいられないのである。
 稚内経済の縮小が懸念材料で収入が伸びなくても払わなければならずものは待ったなしであり、当面は凌げるにしても寄る年波の後継者問題は誰もにやって来る悩みで「自分の代で会社・店舗を畳む」とする経営者が増えているやに聞く。
 窮する民間に比べ高いびきなのは官庁の方々で、町村と言えど〝親方日の丸〟の御旗を掲げ変革しなければならぬ事態に直面しているのに不作為の姿勢を変えようとしない。 
 官と民のギャップは古来から言われてきており官の尊大さは今の世にあっても心奥では変わらず、さも一般市民に寄り添った振りをする。一方、民間も根本的に官民の立場に沿った動きをするので社会を改革しようという意識が芽生えない。
 推し測るに戦後政治に自民党が君臨した宿痾であろう。
 その弊害が今般衆院選の与党過半数割れによって変わろうとしており自民・公明党の独断的採決による、ある意味、専横的ともいえる政治から〝熟議の政治〟に変わろうとしている。
 今後、どの党が政権を取ろうと今の歩み寄りから逆行することなく司どればと思う次第である。