意欲的に菓子づくり 山口亜弥さん 人の助力も得て限定販売

 オリジナル菓子だけでなく稚内産の素材を活かした特別メニューを作る萩見2のおやつ屋「やまぐち」店主の山口亜弥さん(39)は「色々な人の繫がりで新しいお菓子を作るのは楽しい。沢山の人に味わってほしい」と張り切っている。
 稚高卒業後、製菓専門学校に進学した山口さんは7年間、札幌の喫茶店や菓子店なで働いたあと、稚内に戻り市内の菓子店で腕を磨いてきた。2022年4月に国道40号沿いにある今の店を開業し旬の果物、スパイスなど道内の素材を活かしながらパウンドケーキやクッキーなど30、40種類を取り添える。1人営業のため殆どの時間は仕込みに費やしているため営業日が毎週金曜・日曜日と限られているが、山口さんの菓子ファンは多い。
 今年は豪華客船「飛鳥Ⅱ」が稚内港に寄港した際、わっかないコーヒーフェスティバル関係者から頼まれて勇知いもを使ったマドレーヌを作った。富士見にある実家の裏山でカエデの木からメープルシロップを作る斉藤嘉仁さんとのコラボでバターサンドも考案した。
 コーヒーだけでなくニンニクも育てる富士見の小玉道晃さんの依頼でニンニクを材料に塩ケーキ「ケークサレ」も作り、先週13日に小玉さんが企画したコーヒー飲み比べ会で提供され、参加者から「美味しい」と評判だった。
 特別メニューは期間限定での販売だが、山口さんは「今年は人との繫がりで稚内独自の物が作れました。お店や市内イベントにも出店したりしていますので、沢山の方に食べてもらえれば」と話していた。