奈良君と加藤さんのコラボ えびなホール 100人来場し成功裡に終える

 プロの津軽三味線奏者となった稚高1年生の奈良海翔君(16)と浜頓別の「歌うお坊さん」として知られる加藤煕章さん(33)によるツーマンライブがえびなイベントホールであり100人余りの観客は2人が奏でる演奏と歌声に魅了された。
 10月に和楽器奏者8人によるプロ演奏集団「和心ブラザーズ」=札幌=メンバーに加入した奈良君と、実家の寺の副住職として働きながら、歌唱力を競うテレビの歌番組「歌唱王」で準優勝をした経験を持つ加藤さんの2人は若者からのメッセージを音楽の力で届けたいとして今回のツーマンライブを企画し先週末の夜にあった。
 最初は互いにソロで登場し奈良君は津軽じょんがら節や蝦夷富士など、加藤さんはオリジナル曲や木蓮の涙などを披露。最後は2人でステージに上がりジブリ映画の主題歌など三味線と歌で観客を虜にしていた。
 年内最後のライブを終え、今年の総まとめとしてステージに上がったという奈良君は「三味線を始めた時から知っているお客さんに〝ほんと成長した、上手になった〟と言って頂けて嬉しかった」と語り、2人でのステージに「僕らの力と想いを演奏で表現し、泣いていたお客さんもいてくださった。加藤さんの歌も素晴らしく響き渡り終始鳥肌がたちました。無事成功という形で終わり、ありがとうございました」と成功裡に終えた事に感謝していた。