ふるさと納税 半分以下に 市議会一般質問 返礼の水産品に逆風と市長

 市議会一般質問2日目の10日、川崎真哉議員(市民クラブ)、相内玲子議員(無所属)、森敬四郎議員(自民政友会)、佐藤由加里議員(日本共産党)の4議員が質問した。
 ふるさと納税に関し昨年度は10月末まで9億9000万円あったが、今年は10月末までに4億4000万円になっていることについて「減った要因は」との川崎議員の質問に、工藤市長は近年の納税動向で物価高が影響し返礼品は日用品への関心が高く、水産品に対する返礼品の期待の大きい稚内にとって逆風になっていることに加え、稚内は返礼品の価格帯は他市より高額で返礼品の価格を据え置くと、逆に寄付額が高くなり、上期の不調の大きな原因になったとした。
 JR宗谷線の利用率をあげる施策への質問に対し、市長はJR北海道が示した事業の改善方策の実現に向けた実行計画で、宗谷線は旭川・札幌方面の都市間利用、インバウンドによる沿線観光地への観光利用などとされているほか、住民1人が新たに年1回の利用と観光客の鉄道利用の促進が求められていると説明し「来年度は北海道や沿線自治体と連携し市独自の利用策で観光利用を軸に市民利用の促進を併せて実施すべく検討を進めている」と述べた。
 新校舎が完成後、現稚中の解体後の利用計画やスケジュールの質問に、佐伯教育長は現校舎と屋体は耐震性の問題で解体することが決まっており、令和7年度に解体の実施設計をし8年度解体となり校舎など関係施設の敷地面積は約2万5000平方㍍あり「有効活用が期待されている」と述べ、敷地利用やスケジュールに関しては未だ決定してないが「北地区のまちづくりの観点を踏まえ、教育委員会だけでなく、全庁横断的に検討を進めていく」と答えた。

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