時の話題 「倒産なく安康か」
幸い稚内では企業倒産は暫く無いが、倒産情報の雄・東京リサーチ旭川支店によると今後は楽観視できないとしている。
コロナ禍が落ち着くと共に経済も立ち直りを見せ観光は伸び、足元の消費も顕著に回復してきているが、災禍以前に既に青息吐息だった企業が渦中の国のゼロゼロ融資で息を吹き返し表向きには堅調な経営を続けているように見えるもゼロゼロ融資などの償還が始まると白旗を上げる企業が見かけられ、証明するように道北地方でも10月、資本金500万円以下の新興企業が資本金の5倍~20倍もの負債を抱え倒産している。
渦中ゆえの国の判断に誤りがあったのは別にし、身の丈を超えた借財を抱え二進三進も行かなくなったというのが実状か。ゾンビによう生き返るも融資金を元々返済つもりはなく破綻。計画倒産のようなものである。
稚内信金の景況分析でもあるように建設業は厳しい状況にあるとしているが、建設業は社内留保がしっかりとし底固いので指摘されるほど心配をしていないが問題は経営基盤が脆弱な小企業である。これら企業に対する支援は欠かせず、金融機関は少々リスクがあっても支援することが望まれる。確固たる基盤が無くても事業が軌道に乗ると将来的には大事な顧客になる。
稚内には各産業で中心になる岩盤企業があり経済をけん引しているが、そのコンクリート企業が傾くと大きな不安が生じ揺らいでしまう。高齢化が進展し節約志向が蔓延してしまっている。打破するには若手経営者への支援が欠かせなかろう。