時の話題 「脆弱な宿泊受入」

 市長が議会で述べたよう稚内の宿泊客受け入れ態勢が深刻なようだ。ドーミーイン稚内が年末まで大改修で休止していることもあるようだが、相当脆弱にはある。
 サンホテル、海員会館の廃業もコロナ渦中は観光客受け入れに大きな問題は生じなかったが、禍明けの観光需要の大幅増加に対処できていないというのが実態で、ドーミーイン170室が復活しても来年の観光最盛期での供給に黄→赤信号になるのではという危機感もあるよう。
 観光立市を謳っているのにキャパが足りないとは笑い話に近い話であり早期是正が求められるも、地元資本では増床も難しいので地方からの進出を待つしかないのか。
 宿泊施設での人手不足は他業界と同じく深刻で、受け入れようにも人員足りなく仕方なく満室状態に出来ないという現実もあるのだろう。
 旧サンホテルを競売で取得した本州の不動産業者に改修なり解体なりするという計画の話は無い。同ホテルの休館はアスベストで施工されており改修などし次に進むのに多額の費用がかかるので今後も〝凍結物体〟として駅近くにあるのだろうから稚内観光のイメージダウンとなろう。
 宗谷岬、離島観光だけでなく宗谷丘陵と白い道、ノシャップ岬がある恵山泊漁港、北防波ドームなど景勝地がある稚内観光はDMO(観光地域づくり法人)の働きかけにより広く北宗谷一帯観光に様変わりしているので将来的に観光客が増加することが予想される。豊富、猿払、天塩、遠別にも宿泊受け入れの働きかけをしたい。