ベトナム人実習生をサポート CIRフ オンさん 着任3カ月振り返る
外国人住民の暮らしなどをサポートする稚内初のCIR(国際交流員)として着任したベトナム人女性のグエン・ティ・ミン・フオンさん(25)が活動3カ月を振り返り「稚内の気候はベトナムと比べものすごく寒いですが、楽しく仕事をさせて頂いています」などと語った。
ハロン大学日本語学科を卒業したフオンさんは、現地日系企業で日本人エンジニアとベトナム人エンジニアとの通訳経験があり、大阪大学で交換留学生として1年間、日本で生活したことがある。
稚内では技能実習生などとして働くベトナム人を中心に外国人の語学サポート、生活相談などの役割を担う国際交流員として稚内市に採用され、8月上旬から交流推進課で働いている。
着任後、ベトナム人向けの活動として、今月18日まで行政手続きなどで34件(47人)の相談に応じた。稚内で働くベトナム人の市立病院や市役所窓口での通訳サポートを行い、オンラインでベトナム人向けに日本語指導、外国人を受け入れている市内の33企業・団体を訪問し、働く上での現状の聞き取りなども実施している。
今後は外国人住民向けに日本文化を伝える異文化体験講座や交流イベント開催なども計画しており、稚内市民向けにベトナム文化を知ってもらう催しなども開きたいというフオンさんは「ベトナム料理のフォーや生春巻きなど料理教室も開催できたらいいですね」と話していた。