首都圏ツアー客と南小児童 旧瀬戸邸を訪れる

 冬季開館中の旧瀬戸邸に20日、冬季観光第1陣となる関東圏などからのツアー客と、社会見学の南小4年生が訪れ、稚内の漁業の歴史に触れた。邸内を案内したスタッフは「今季一番、忙しい日でしたが、皆さん稚内の歴史に関心を寄せていました」と話していた。
 JR東日本グループの旅行会社催行のツアー客13人は東京から新幹線で道内入りし、列車で根室に行ったあと旭川を経て20日午後1時前、稚内入りして旧瀬戸邸に立ち寄った。南小は午前に30人、午後は32人が稚内の文化財を調べるため訪れた。
 常勤スタッフの案内で1階の宴会席を再現した大広間や稚内の底曳き漁の歴史、漁で栄えた稚内の歴史、2階の大広間で吉永小百合さん主演の映画「北の桜守」のロケが行われたことなどの説明を聞き、それぞれ30分〜1時間ほど邸内を見て回った。
 ツアー客の東京からの夫婦は「立派な建物ですね」と興味深く見て回り、南小の男子は「階段に使われている一枚の木が15万円するのには驚きました」と話し、南小では今回見学した内容を資料にまとめ班ごとに発表する。