卸・小売、建設業低調 7~9月 稚内信金景況調査 水産加工景況感回復

 稚内信金は、主たる営業地域の稚内市などの景況レポートをまとめ公表した。
 それによると、7~9月期実績は製造業を除く全業種で売上額・収益ともに前年同期対比で軟調に推移したものの、サービス業だけは活況を呈した。
 全業種の売上額DIはプラス1・1(前年同期対比11・1㌽低下)、収益DIはマイナス6・3(同6・3㌽低下)。
 業種別では▽製造業の受注額0・0(同2・9㌽上昇)、収益はマイナス5・9(同11・8㌽上昇)。水産加工は福島第一原発の処理水の海洋投棄により、中国がホタテなど日本産海産物を全面禁輸としたことからDI(意識)値が大幅に悪化していたものの、輸入再開に向け中国と日本との合意を受け受注額26・7、収益13・3、販売価格26・7と大幅に改善した一方、土石・製造は資材高騰により受注・収益ともマイナス50。
 ▽卸小売業は売上額マイナス17・6(同21・7㌽低下)、収益はマイナス15・7(同5・5㌽低下)。建築資材が売上・収益ともマイナス60、衣料品もマイナス40、スーパー・コンビニもマイナス50だったが、自動車販売
は売上66・7、収益50。
 ▽サービス業は売上 31・3(同15・7㌽低下)、収益14・6(同
16㌽低下)。旅行・ホテル、クリーニング、自動車整備プラスDI値ながら中味は低迷した一方、飲食店は売上75、収益62・5と改善した。
 ▽建設業は受注額マイナス17・6(同8・8㌽低下)、収益マイナス32・4(同20・6㌽低下)。
 ▽運輸業は売上額0・0(同35・7㌽低下)、収益0・0(同28・6㌽低下)。旅行支援施策が無くなった一般旅客は大幅に悪化し売上・収益とも0・0だった。
 10~12月期の見通しは業況、売上額、収益とも閑散期を迎え軟調に推移し、重点課題として人材確保(21~7%)、経費節減(18%)、販路拡大(10%)を挙げている。

ニュース

前の記事

天北堆New!!