奨励・ポスター賞W受賞 稚高科学部 全道大会で勇知いもなど研究し発表
10月に苫小牧で開かれた第63回全道高校理科研究発表大会で、稚高科学部が稚内の勇知いもを研究材料にした論文発表で奨励賞、生分解性によるプラスチックの分解効率を調査した展示発表でポスター賞を受賞。ともに最高賞に次ぐ2番目の入賞で2年生の玉澤昇部長は「部員みんなで協力して頑張ったので嬉しい」と喜んでいた。
各地域から科学・理科部など45部が参加した全道大会で、地元の特産品をアピールしたいとの思いから昨年同様、勇知いもをテーマにした稚高科学部9人は、イモの低温貯蔵などを行っている山本建設の菊池工会長の協力を受け、デンプン価や糖度が高い勇知いもを材料にバイオエタノールが出来るまでの過程、今年は廃棄されるイモの皮からのエタノール合成に成功したことを論文発表した。一方でポスター賞を受賞した展示は、牛乳に含まれる成分を活用してプラスチック材料の分解効率を調べた。
奨励賞とポスター賞のダブル受賞に玉澤部長は「今回は最優秀賞ではなく2番目の賞なので全国には行けませんが、稚内の特産品をアピールしたいと思い勇知いもを研究材料に論文発表しました」と語り、来年は稚内で平成24年以来10年ぶりに全道大会が開かれることに「次も勇知いもで研究し発表したい。来年は稚内で全道大会があるので後輩たちに頑張ってほしい」とエールを送っていた。
今回の受賞に勇知いもの提供などで協力した菊池会長は「生徒の皆さんが頑張った成果。これからの未来を担う若い人が活躍してくれると嬉しい。次も応援し協力したい」と話していた。