時の話題 「今後の経済は」

 稚内の経済を支えているのは宗谷漁協のホタテであるのに異論はないが、今年、主な稚貝生産地である日本海側の生育が悪く「4、5年後の不漁を懸念している」との話が稚内商工会議所の合同部会であった。由々しき事態であり稚貝が不足するなら漁協ばかりでなく稚内市としても手立てを講じて行かなければならない。
 ミズダコの漁獲も全く振るわないとの話もあり全国の市況を決めると言われる宗谷のタコが不漁ということは今は先ずもって来年以降のタコ高騰が懸念されよう。
 このように何でも高い御時世になった。会社も給料を上げているのだが、高騰に追い付かず家庭収支のマイナス状況は続く。現役世代さえ厳しいのだから年金頼りの高齢者の生活は論を俟たず爪に火を灯す節約しかない現況にある。103万とか106万とか130万とかの撤廃を前に年金支給額を物価スライドし適正に引き上げるべきでないのか。
 3、4千万円どころか旧交通費など含め億単位の収入がある国会議員の報酬をカットしてでも実行すべきだと思うが如何か。
 日本国中どこを見ても高齢者と外国人観光客が増えており、稚内とて同様だ。有名景勝地に比べれば外国人は少ないものの、観光客はドーミーイン稚内の12月下旬までの改修休業での反響を見ても宿泊難民への危機感は強い。観光は一過性のものであり、稚内の肝所は地元の経済が活性化するかであり、稚内市などの対処は甘い。
 市庁舎は致し方ないにしても市民の生活に寄り添った施策を実行しなければならない。