時の話題 「トランプ氏勝つ」
米大統領にトランプ氏が返り咲いた。支持者にしてみれば喜ばしいだろうが、他の米国民や他国にとって厄介な人物が来年1月下旬には第47代大統領に就任する。
番狂わせとは言わずも激戦が伝えられていただけに拍子抜けする結果となったのは相手のハリス副大統領が弱かったということになろうか。いわゆる「ガラスの天井」が厚かったということになる。
結果が決まった後の報道番組を見ると、民主党予備選を経ずしてバイデン氏あとの大統領選候補になったハリス氏に予備選を勝ち抜いた候補のような逞しさと言うのか強さが欠如していたことになるのか。
普段、小社社員に「人生は薄皮を1枚々々重ねていくようなもの」と説論している筆者にとって修羅場を踏まない人はその資格あるやーと問われればノーと答えるように、ハリス氏は有権者に媚を売り過ぎるくらいに笑顔を振り撒いていたのが気になった。元検事らしい舌鋒の鋭さもなく「彼(トランプ氏のこと)が大統領になれば民主主義ばかりか国が滅びる」では弱い。具体的に「物価を下げ政府として困窮世帯に相分の支給をし中絶禁止などという女性へ権利を一顧だにしないトランプ氏を徹底的に叩くべきであった。
結果は厳粛に受け止めねばならないにしても米国は世界のリーダーである。日本の自公政権の過半数割れとのレベルでなく、トランプ氏の一挙手一投足が世界全体の平和と社会経済活動の発展に繋がるのである。
面白くはなるが、地球軸が傾かないかと憂慮している。