左手のフルート演奏披露 中央小で演奏会 畠中さん 小川さんとユニット
6日、中央小に建築家ながら左手のフルーティストとして活躍する畠中秀幸さんがシンガーソングライターの小川紗綾佳さんと共に来校し、児童生徒に演奏を披露した。
2011年、脳卒中で右半身が麻痺し、特注の左手だけで演奏できるフルートで演奏する〝左手のフルーティスト〟として活動する畠中さんと小川さんとのユニット「雪の翼」として5日、えびなイベントホールでコンサートを行った。
演奏会には、児童160人と稚中生徒90人が臨場。2人は「残酷な天使のテーゼ」を始まりに、シューベルト「アヴェ・マリア」などピアノとフルートで演奏。校歌の「ぼくらが未来へつなぐ場所」では、作曲者のSE―NOの2人をゲストに迎え、全員で畠中さんらの伴奏に合わせ合唱をした。
途中、畠中さんは右半身が麻痺したことでそれまで築いた人間関係が壊れ傷付いた過去などに触れ「右半身で出来ないことを左半身で補う面白さを知った。誰にだって得て不得手はあるので周りを助けて楽しく生きよう」などと経験から得た考えを話し、「修学旅行で行った寺院などの建築から音楽との共通点を見出すことが出来た。両方とも(音楽家・建築家)仕事だと思わず好きでやっている」とアーティストの顔も見せていた。