技術向上期し指導 稚内吹奏楽団 稚高、大谷から10人参加
演奏力向上のため今秋から学生支援制度を設けた稚内吹奏楽団(飯沼剛団長)は6日夜文化センターで団員の練習を兼ねて市内高校の吹奏楽部員を指導した。飯沼団長は「稚内の吹奏楽界が盛り上がれば」と期待を寄せている。
週数回、文化センターや風〜るわっかないで練習している稚内吹奏楽団は、市内高校の吹奏楽部員の技術向上を図るため9月から稚内吹奏楽連盟加盟団体に所属する学校を対象に高校生支援制度を開始し、来年3月までのオフシーズン期間、楽団の練習生として稚高から7人(3年1人、2年4人、1年2人)、大谷高から3人(3年1人、1年2人)の10人が参加している。
今月23日にあるウインターコンサートに向けて吹奏楽団員は6日夜、練習生も交えてパートごとに分かれて練習し、全体練習で本番を見据え音合わせを何度も繰り返していた。
パート練習で楽団員から音の出し方など基礎から指導を受けていたトロンボーン奏者の大谷高1年生の山田絢音さん(16)は「指導を受けてから音に感情を込めて演奏できるようになってきました」稚高2年生の松本璃音さん(17)は「5回ほど練習会に参加させて頂き、気持ちを込めて音域の幅が広がりました」と話す。
高校生が楽団と一緒に練習する姿に、飯沼団長(52)は「大人と交じって練習する事で沢山の人と音を出す楽しさと、刺激をもらい上達してほしい」、音楽監督の杉谷賢俊さん(53)は「スキルアップに繋げてほしい」と話していた。