晴れて叙勲の栄誉 松本さん旭日双光章、高井さん瑞宝双光章
秋の叙勲が決まり、稚内から元市議会議員の松本勝利さん(80)=富岡2=が地方自治功労で旭日双光章、高井德廣さん(80)=港3=が教育功労で瑞宝双光章に輝いた。
松本さんは平成11年に初当選し、5期20年に亘って市議会議員を務め、副議長2年、議会運営委員長を6年務めるなど精励した。
市議会議員としての20年間を振り返り、「市民のためにと活動してきたことは間違いない」とし「たとえ市長を支持していたとしても市民が望んでいないことには意見を申す。これだけは一貫してやってきた」と確固たる意思で活動してきたことを語った。
叙勲に当たっては「受賞できたことは光栄なこと。周りの人に支えられ、市民にはとても感謝しています」と話していた。
高井さんは昭和42年、中央小を振り出しに教鞭を執り、声問小校長、潮見が丘小校長など歴任。平成17年3月で南中校長を最後に定年退職。稚内市教育研究所所長として平成18〜28年まで務め、稚内市の教育の発展に寄与してきた。
教員生活では「どこの学校でも父母、子どもたち、地域の方々が一体となる学校行事が多く、充実した日々を過ごさせて頂きました」と振り返り、その中で平成15年の南中校長を務めた際には「第54回紅白歌合戦で伊藤多喜雄さんの歌唱に合わせて南中ソーランが中継され生徒100人以上が演舞したことは一つの思い出として残っております」と忘れられない記憶を語った。
叙勲に当たっては「出会った子どもたち、恩師、教員の先輩や後輩、家族など多くの方々の支えがあってこそのこと。一言で表すのであれば感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びと感謝を語っていた。