イカ漁振るわず きょう稚内漁協市場に100箱

 31日朝、礼文沖などで操業していたイカ釣り3隻が入港し発泡100箱を稚内漁協市場に上場した。船主は「沖に未だマグロがいて漁にならない。イカの数も少ない」と嘆いている。
 8月後半から稚内港を拠点に漁を続けていた八雲町のイカ釣り漁船第27勝宝丸は31日、午前8時前、市場前の第2副港に戻り30箱上場した。
 新たに稚内港に入港した青森県のイカ漁船2隻は、これまで山口県沖などで漁をしていたが、水揚げが振るわず北上してきた。
 漁模様や天候状況などを見ながら漁を続けてきたという勝宝丸の船長は「この時期にマグロがいるということは、それだけ海水温が高くなっている状況」と話し、過去に良かった年は1日で200箱以上も水揚げがあったとし「今はどこの場所もイカは不漁。良くなることを期待して頑張りたい」と正午過ぎ再び漁場に向かった。