「熱量感じた戦いでした」 衆議戦終え 川原田氏 本社来訪

 31日朝早く、先の衆院選の比例で復活当選した川原田英世氏(41)=立憲民主党=が稚内プレス社を訪れ「有権者の皆さんの熱量を感じた選挙戦でした」と振り返り「皆さんのお役に立てるよう議員活動して行きたい」と決意のほどを語った。
 北海道12区常勝の武部新氏(54)=自民党=に7千票まで詰め寄ったことに「国民の皆さんの怒りを感じた戦いだった。選挙戦序盤の有権者の反応は今ひとつだったが、自民党執行部の非公認候補への2000万円支出を潮目に車の窓を開け〝頑張れよ〟などとの激励の声があり、有権者の熱量の大きさを感じた選挙だった」と振り返った。
 物価高基調にあって酪農経営の厳しさ、コンブなど海の幸も大幅に減少するという宗谷・オホーツクの基幹産業の退潮はこれまでの古い仕組みの中で是正できるものでなく、希望している農水委員会で政治への働きかけを強めたいと主張した。
 選挙戦だけでなく辻立ちし真っ黒に日焼けした顔にてらいはなく「3歳を一番下に3人の子どもとの触れ合いが私の息抜きになっています」と言う時、優しい父親の顔に戻っていた。

「昨夜には連合事務所で当選報告」

 衆院選で初当選した川原田英世氏が30日夜稚内入りし、連合稚内事務所で支援者に当選報告し国政に向かう決意を語った。
 集まった支援者らを前に、磯部拓也宗谷合同ブロック選対本部長が「2012年以来、12年ぶりに議員バッジを付けることができ、本人の努力はもとより皆さんのお陰で今日がある。これからが本当の戦いで、有権者の声・地域の実情をどう繋げるかが大切であり、次期に向け皆さんの力添えを頂きたい」などと挨拶した。
 川原田氏は「相手は強い候補と重々分かりながら、街頭に立ち各地域で活動を続けて来たことが比例での議席を獲得することに繋がりました」と選挙戦を振り返り、「次は小選挙区で勝つんだとの思いで一期目の活動をしたい」と決意を述べた。
 一次産業、医療など課題が山積するこの地域について「地域が疲弊しているのを実感する中、自民党政権への怒りを強く感じており地域に軸足置いてこの国を変えていかなければならない」とし、最後に「国会に染まらないようにしたい。地域
・一人々々の人を大切に、宗谷、オホーツクに根を張って毎週必ず地域に戻って活動したい。次はしっかり小選挙区で勝つこと誓います」と力強く述べていた。