宗谷岬観光に貢献 ベース宗谷 貸自転車など7926人利用
稚内観光協会は宗谷岬で9月末まで開設した個人旅行者向けに体験ツアーや観光情報を発信するツアーセンター「BASE SOYA」の利用状況を集計した。7926人と昨年より約580人余り少なかったものの、担当者は「宗谷丘陵などの周辺観光に一定程度の役割を果たした」などとしている。
レンタルサイクルなどを用意しているベースソーヤは、平成30年から宗谷岬を訪れた旅行者の滞在時間を伸ばすことなどを手立てに観光シーズンに合わせて開設。今季は6月からオープンし、6月1477人、7月1801人、8月2558人、9月2090人が利用した。天気が悪かった前半は伸び悩んだものの、後半のお盆時期や9月の3連休中は利用者が多くあり、最北端証明証発行や協会グッズの購入などために立ち寄っていた。
宗谷岬周辺や宗谷丘陵を自転車で回れるよう用意された電動マウンテンバイクなど18台のレンタルサイクルは6月〜9月末まで132人が利用。個人観光客や事業者など団体での利用があった。キタカラで自転車を借りてベース宗谷での乗り捨て利用は53人、ベース宗谷で自転車を借りてキタカラに向かった人が24人いた。
外国人利用は418人。台湾や香港、中国などの旅行者が大半を占めたが、イギリスやフランスなどヨーロッパ、アメリカなどの旅人も利用した。
協会の担当者は「宗谷岬には最北端の地の碑に訪れる旅行者がたくさんいる。稚内での観光の滞在時間を伸ばすためベース宗谷の活用方法をより良いものしていきたい」としている。