歴史など哲学的に考える 育英館後援会など主催 てっぺん稚内巡る旅

 育英館大学後援会など主催の「手に取る宇宙地球Мessage in a Bottle地球のてっぺん稚内を巡る旅2024」が26日、市内各所で行われた。
 宇宙、稚内などの歴史をキーワードに、多様な視点を交えながら「なぜ今、稚内にいるのか」を探求するアートプロジェクトとして開かれ、宇宙飛行士が宇宙の空気を詰め込み地球に持ち帰ったガラスボトルに触れることで、日常や慣れ親しんだ場所など様々なことを改めて考える機会にしようとのイベントには、市民ら26人が参加した。
 参加者は、彫刻家の松井紫朗さん(京都)市教委の斉藤譲一学芸員、育英館の佐藤結花講師と共に青少年科学館、開基百年記念塔など巡り、稚内と南極の関わりや昭和基地での暮らしなどについて知識を深めた。
 北防ドームでは、講師の佐藤さんが稚内市街地の鳥瞰図やかつて駅として利用されていた時代の様子をプロジェクションマッピングでドームに投影し、最後は宇宙飛行士が持ち帰ったガラスボトルを持つなど、この経験で感じたことなどメッセージとして残していた。
 参加した育英館大学3年生の若竹魁星さんかは「稚内の歴史など学ぶことができた。人によって捉え方が違うでしょうが、貴重な体験が出来ました」と話していた。