天体ショーに歓喜の声 スーパームーンとアトラス彗星

きのう日没時間に第1副港から見たスーパームーン

夕日ヶ丘Pから撮影したアトラス彗星(萩原さん提供)

 1年の中で最も大きく明るい満月「スーパームーン」の日となった17日夕方かけて、東の空に浮かぶ満月がお目見えし、ここ数日は8万年周期で太陽を周っているとされる「紫金山・アトラス彗星」が稚内からも確認され市民は天体ショーを楽しんでいる。
 天体観測に詳しい人によると、今年地球から最も遠い満月となったは2月24日で地球からの距離は42万㌔離れていたのに対し、スーパームーンとなった17日は、距離が約5万㌔も近くなり、地上からは14パーセントほど大きく、明るさも3割増しで見えるようになった。
 晴れ間が広がった17日は日没後、東の空にいつもより一回り大きな満月が現れ、第1副港岸壁などから市民や旅行者がスマホで月を撮影していた。
 昨年、中国の天文台などが発見した「紫金山・アトラスすい星」は、先週13日以降、日本各地で確認され、写真の撮影者がSNSに投稿するなどして話題となっている。稚内でも港地区の萩原恵さん(53)が16日夕方、夕日ヶ丘パーキングからスマホのカメラで撮影し「滅多に見れる天体ショーではないので、話題の彗星を見れて本当に良かった」と感激していた。
 萩原さんは15日夕方写真を撮りに出掛けるも曇り空で見えず、晴れ間が広がった16日午後5時半過ぎに夕日ヶ丘パーキングに再び出掛けた30分後、西の空に尾が伸びた状態の彗星をスマホのカメラでの撮影に成功した。
 16日夕方には夕日ヶ丘Pに20人以上の人が撮影しに集まっていた。萩原さんは「肉眼では見えずらかったですが、スマホを通し綺麗なほうき星が見れました」と話していた。
 17日夜もアトラス彗星は確認され、20日まで天候次第で肉眼で見ることもできる。