時の話題 「衆院選公示」

 第50回衆院選が15日公示された。石破新総理の選択は解散から投開票まで一番短い日数の戦いで是が非でも勝利を奪い取ろうとしている。
 何故そこまで遮二無二なるのかと言えば裏金問題があり野党の態勢が整わない前での仕掛けをしなければ下野も有り得る―と判断したからである。
 予算委員会を開き能登半島被害復旧の予算付けをした後の解散でもよかろうとしていたのを変えたのは自民党の独自調査で「相当数の議席を失う」との結果が出たからであろう選挙で負ければ下野せねばならず明智光秀ならぬ〝三日天下〟に終わるかも知れないという杞憂がなさしめた。
 旧安倍派議員(非公認含む)はかなり厳しい選挙結果になる可能性が高いものの、自民党の地方組織は盤石なものがあり、3年前の21年衆院選に比べ30台の減に踏み止まり政権を維持するのではと推し量っている。
 ただ度々書くように筆者の予想は高確率で外れることが多いので20台かも知れないし50台かも知れない。選挙が水ものだからだ。
 が、国民は今般の裏金問題に怒っている。自民党員でさえ「今回は」というコメントが少なくなく、自民でも野党でもない浮動票の多くは野党に流れる公算が高いのも現実化しようとしている。
 立憲民主党の代表に野田佳彦氏が就任したのも好結果をもたらすか。どっしりして言動に澱みがなく「この人なら(総理にしても)大丈夫かな」という安心感がある。
 8日の小欄で武部新氏は石破内閣文科副大臣の誤りにつき訂正します。