佐藤孝さんに栄誉 危険業務叙勲 消防功労で瑞宝双光章

 第43回危険業務従事者叙勲受賞者が発表され、稚内から元稚内地区消防事務組合消防監の佐藤孝さん(70)=緑5=が消防功労で瑞宝双光章に輝いた。
 佐藤さんは商工卒業後、昭和48年に稚内地区消防事務組合の消防士として奉職。消防士長、予防課長、平成23年に消防署長、平成26年消防長など歴任し、平成27年で定年退職した。
 消防業務では「私たちの世代は中央大火を忘れることが出来ない」とし、消化業務に当たった際は「兎に角、消化するのに必死だった。当時は予防課で出火原因など数カ月に亘って調べました」と振り返っていた。
 昭和40〜50年代には年間50件ほどあった火災が減っていることに「建物の構造が変わったこともあるでしょうが、市民の皆さんの防火に対する意識が向上しているのを感じております」と話していた。
 7年前、大病を患ってからは健康に気を付けているという佐藤さん。「今では1時間ほどウォーキングを日課にしています」
 受賞に当たっては「先輩、同僚、後輩、家族皆んなに助けられての受賞だと思っており感謝しております」と語っていた。