衆院選きょう公示 北海道12区 武部氏と川原田氏激突

武部 新候補

川原田 英世候補

 衆院選が15日公示された。与党自民党議員パーティー券還流(キックバック)問題の裏金化事案によって自民党の退潮は避けられそうになく最悪の場合、公明党含む野党で過半数(233人)割れする可能性さえ出ている。
 小選挙区北海道第12区は自民党公認の武部新候補(54)に立憲民主党新人の川原田英世候補(41)が挑む。3年前の前回選挙はこの2人に加え日本共産党の菅原誠氏も加わり三つ巴の戦いになるも武部が現役の強みを発揮し4選を果たした。
 5選めざす武部候補にとって裏金問題は頭の痛いところだがこれまでの実績もあり稚内・宗谷はじめ北見、網走、紋別などオホーツクの後援会組織が盤石な態勢で支え選挙戦を展開することであろう。
 片や川原田氏は前回の5万5321票を上回る票を目指しており「裏金問題で有利な風が吹いており10万票めざしている」と強気の読みをしている。
 石破内閣で文科副大臣となった武部候補にとって大臣になる上でも負けられない選挙だが、戦いを回避した日本共産党の票(1万4140票)の行方も気になるところで、武部陣営は前回票(9万7634票)の上積みを目指している。
 投開票は27日。

「武部氏16日西條稚内店前で演説」
 武部新氏の第一声は網走であげ、稚内では16日午後5時から西條稚内店前で行う。

「川原田氏は18日稚内で演説」
 川原田英世氏は15日網走市内のエコーセンターで第一声を放った。
 16日夜に枝幸から稚内入りし、17日に利尻礼文に渡る。18日は稚内に戻り、午前9時からシティわっかない店前で演説する。

稚内市2万6411人 4万9032人 選挙人名簿登録者数
 道選管宗谷支所は、14日現在の選挙人名簿登録者数を公表した。
 稚内市2万6411(男1万3079)、9町村合計2万2621人(1万1325)の4万9032人(男2万4404)。
 前回の衆院選公示前(2021年10月18日)と比べ稚内市1649人、9町村合計1544人の3193人減っている。

清水目道選管宗谷支所長が談話
 衆院選公示に当たって清水目道選管宗谷支所長(宗谷総合振興局長)は談話を発表した。
 今回の選挙は、我が国の社会情勢が大きく変化する中において、新たな時代を託すべき私たちの代表を決める重要な意義を持つものであります。
 有権者の皆さまには選挙広報、テレビ・ラジオでの政見放送、SNSをはじめとするインターネットなど様々な機会を通じて得られる候補者や政党等の政策を見極め、棄権することなく大切な一票を投じられることを願っています。
 北海道の若年層の投票率は、他の年代と比べて以前としてして低い水準にあります。学業や仕事で当日に投票に行けなくても期日前投票や不在者投票制度がありますので、活用し積極的な投票参加についてよろしくお願いします。
 候補者をはじめ選挙に携わる方々には、今回の衆院選が明るくきれいな選挙となりますよう、ルールを守った選挙運動を行って頂きたいと強く望んでおります。

道選管宗谷支所に投票用紙到着

 第50回衆院選総選挙の投票用紙が12日午後道選管宗谷支所に到着し、14日までに各市町村に配布された。
 午後12時半過ぎ、札幌から小選挙区、比例代表各5万3000枚点字各135枚、不在者投票用封筒など積んだトラックが到着。道選管支所の担当者6人が手作業で管内10市町村分の投票用紙の仕分け作業に追われていた。
 裁判官国民審査の用紙は14日に到着した。

あすから期日前投票
 市選管によると、14日現在の稚内市の有権者は2万6411人(男1万3079)。27日午前7時~午後8時まで市内38投票所で投票。このうち郡部など14投票所は2時間繰り上げられ午後6時までの投票となる。
 衆院選、最高裁判所裁判官国民審査の期日前投票は16~26日までで、いずれも午前8時半~午後8時まで市役所4階委員会室、22〜26日午後1時〜同7時まで市立図書館多目的ホールで受け付ける。