二胡の調べにうっとり 旧瀬戸邸 重陽の節句イベント

 稚内和服でおもてなし実行委員会による重陽の節句イベント「二胡と重陽の夕べ」が11日夜、旧瀬戸邸であり参加した市民らはライトアップされた庭園を見ながら二胡の演奏に聴き惚れていた。
 旧瀬戸邸の歴史を学び日本の伝統文化を楽しむ機会にと初めて夜間イベントとして開かれたもので、稚内はじめ猿払などから定員いっぱいの20人が参加した。
 お茶とお茶菓子が振舞われたあと、代表の竹内ひとみさんから重陽の節句の由来や、この時期は虫干しも兼ねて秋にひな人形を飾ることなどを教わり、1階の大広間で宗谷岬の天徳寺住職で中国楽器二胡奏者の山本大雲さんが演奏した曲を30分ほど聴いた。
 猿払でALT(外国語指導助手)として働くアメリカ出身のヴルックリン・ニコルさん(29)は「伝統文化を教わりとても勉強になりました。二胡の演奏は素敵でした」などと感想を語っていた。
 竹内さんは「皆さんと素敵な時間を共有できて良かったです。これからも活動を通じ日本の大切な文化を伝えていきたい」と話していた。