一日も早い全線開通へ フォーラムを開く 士別~稚内間高規格道路

 士別市~稚内間の高規格道路の早期完成を願う北・北海道高速交通フォーラムが10日夕方、文化センターで開かれ、関係者が一日も早い全線開通への思いを強くした。
 北海道縦貫自動車道士別市~稚内市間は名寄美深道路(名寄IC~美深IC)22・8㌔豊富バイパス16㌔、更喜苫内防雪18・7㌔などが開通。天塩防災区間(13㌔)は部分開通し、音威子府バイパス(中川〜音威子府)19㌔が来年度の開通を予定している。
 稚内で平成30年以来6年ぶりに開かれたフォーラムに出席した340人余りの関係者を前に、主催者代表し未来のくらしと宗谷路(ネットワーク)を考える久手剛会長=北海自工社長=が「道北地域は豊富な観光資源、広大な酪農地帯、日本有数の天然ホタテの産地再生可能エネルギーの供給など話題がある一方、緊急医療は名寄への依存、2024年のトラックドライバー問題への対応など高速道路の早期実現が望まれる。士別から稚内間の高規格化が一歩前進することを願っています」などと挨拶した。
 続いて、国道40号名寄稚内間整備促進期成会会長の工藤市長は、色々な場面でこの地域の道路の高速化の必要性は訴えさせて頂いていると強調した上で「士別〜稚内間の高速道路の建設というのは何処よりも切実である。一日も早い全線の開通を求めたい」などと述べた。
 基調講演として、大谷高の平岡祥孝校長が「北・北海道圏域の高速移動交通網の整備に向けて〜地域の豊かな未来の創造に関する提言」と題し、道北が持つポテンシャルを最大に引き出すためには高規格幹線道路の整備が不可欠である―と話した。最後に中田稚内商工会議所会頭が地域としての提言を行った。

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