みかぐらの伝統継承 中央小5年生 学習発表会で披露

 東北地方の郷土舞踊「みかぐら」を30年以上、学校の伝統行事として踊り続けている中央小は、27日にある学習発表会で5年生が演舞を披露する。本場に向けて練習を重ねる児童たちは「格好良く踊りたい」と張り切っている。
 枝幸の小学校で40年近く前、秋田の劇団「わらび座」が公演した縁で、わらび座の高校生が枝幸で夏休み中、秋田などで稲作と健康を願う舞踊御神楽を教える「みかぐら学校」が始まったことをルーツに、それから5年ほど遅れ中央小を会場に稚内で夏休み中、みかぐら教室として始まった。
 中央小ではみかぐら教室を始めてから毎年学芸会などで踊りを発表。今年は学芸会から名称を変えた学習発表会で、学校とみかぐらとの関わりなど調べた5年生30人が踊りを披露する。
 10年以上前にみかぐら教室は解散となったが、教室卒業生で講師経験者の池野奈穂美さん(39)や踊り経験者の保護者らが学校を訪れ、「高くジャンプ。扇子を高く回して。腰を下ろして」と子ども達を熱血指導した。
 池野さんは「小学生からみかぐらを踊ってますが、大好きな踊りです。子どもたちに踊りの楽しさを知ってほしい」と話していた。