宗谷地域 官民共創を継続 稚内開建主管 9期開発計画で意見交換

 第9期北海道総合開発計画キックオフミーティングが8日、文化センターで開かれ、計画の概要説明や高校生のアンケートを参考にしたパネルディスカッションなど行われ、宗谷の将来に必要なことについて考えた。
 今年3月、第9期北海道総合開発計画が閣議決定され、宗谷管内の高校生が考える明るい未来をテーマに、宗谷が有する価値を高めていくための方策などについて議論する機会として開かれたキックオフミーティングには会場100人、オンラインで240人が参加した。
 林稚内開建部長が「広大な北海道は歴史、産業など多様で構成的な個性的な地域から成り立ち、それぞれの個性を活かし独自性を遂げる発展が必要で、官民共創の取り組みを宗谷地域で継続することが重要となる」などと挨拶。続いて第9期計画の概要などについて説明があった。
 北見工業大学の髙橋清教授が「北海道開発の歩みとこれから~共に未来を創るために」と題し講話し、これまでの開発計画を振り返り、第9期計画を実施する上で分かりやすさメッセージ性、共創が必要であるとし総括的な国土・地域のマネジメントを行うことで地域の発展に寄与し、国家的重要目標の解決、達成に繋がるものであるとした。
 パネルディスカッションでは、髙橋教授をコーディネーターに、平岡大谷校長、尾崎篤志さん(街にいき隊PRO)、さっちー(FMわっぴーパーソナリティ)、小川文夫さん(浜頓別)がパネリストとして参加し、管内の高校生1143人が答えたアンケート結果を参考に若者が娯楽、商業施設の建設など望んでいること、街中に出没するシカの対処など様々な分野での将来像を描いていることに対し「人口の自然減を止めることは難しいが中央地区を起点とした再開発などでUターンできる環境を作り、社会減を食い止めることは出来るのではないか」などとの意見が出ていた。