講談、落語、太神楽など 文化事業振興協 文化センター40周年祝い

 文化センターで5日、落語寄席inわっかないが開かれ、出演者たちの巧みな話芸や演出に来場者は惹き込まれていた。
 稚内市文化事業振興協議会が文化センター開館40周年を記念し開いたもので、来場者170人余りを前に、講談師の一龍齋貞寿さん、明るい高座が持ち味の柳家喬之助さん、太神楽の芸が得意な柳貴家雪之介さん、芸術選奨受賞受賞の本格派・入船亭扇遊さんの4人よる2時間ほどの舞台は客席を夢中させた。
 一龍齋さんは講談の魅力を語り、柳家さんは泥棒と若い男のやり取りの落語「夏どろ」、中休みを挟んで柳貴家さんは和道具を使って傘による升回しなどを披露。お酒の宴席を表現した落語「試し酒」語った入船亭さんは稚内の印象にも触れ「食べ物が美味しく、素敵な場所ですね」などと語っていた。
 開演前と終演後には文化センターロビーでお点前の茶が70人余りに振舞われ、来場者は「とても美味しかったです」と満足していた。