ドレミニ琴を常設 旧瀬戸邸 琴エスの下村理事長寄贈

 国の登録有形文化財に登録されている旧瀬戸邸に、琴が常設された。来館者が自由に触れることができるよう設置され、日本の伝統楽器を奏でている。
 この琴は、日本の伝統楽器をより身近なものにしたいと全国的に「琴エスワールドミュージックスクール」を展開する下村道子理事長(札幌)が数年前に稚内市に寄贈したもので、これまで市民講座などで活用されていたが、気軽に体験できるストリートピアノのように設置したいという下村さんの思いを受け、旧瀬戸邸の2階和室に常設された。
 通常の琴より半分の大きさの下村さんが考案・開発した「ドレミニ琴」は2台設置された。
 自宅に琴があるという群馬の旅行者は「こんな小さな琴は初めて見ました。日本建築に合う展示物で、いい取り組みですね」などと演奏していた。
 旧瀬戸邸は「最近は外国人旅行者も立ち寄るようになったので、日本文化に触れる機会として喜ばれると思います」と話していた。