時の話題 「青少年ホーム祭」
少子化というのは当面、若者が増えないということであり本来10代、20代が主役となるイベントの縮小が止むなくされる。勤労青少年ホーム祭(勤労者会館祭)が好例であろうか。
働く勤労青少年の活動の場となるホームが発足し50年以上になるか。様々な若者の団体が集まりクリーン作戦など実施したこともあり、1年間の活動の集大成が昨日開かれたホーム祭であり10年ほど前には勤労者会館前に大看板が立てられホーム祭をPRしたものだった。
青年活動が停滞していたとはいえ潮目になったのは20年からのコロナ禍で、ホーム祭も中止を余儀なくされ復活したとはいえ低迷したままで、勤労者会館事務局に訊くと「今は御婦人層の〝働く婦人の家〟が主体となっており、来年あたりから働く婦人の家祭など衣替えしなければならないのか検討しているところです」と。
淋しいことである。
記者現役の頃、勤労者会館2階の職業訓練センター・稚内地方職業訓練協会など取材しており、名物館長だった山田泰治さん、職業訓練協会には小玉隆幸さんらがおり、外野席で稚内市のあり方など意見を交わしていたものだった。
ホーム祭と言えば不用品バザーが目玉行事で、会場となった体育センター武道場(2階)はイモを洗うような混雑を呈したものだった。2年ぶりに行われた技能士会員による包丁研ぎは以前同様、人気を博していたので昔を知る筆者はほっこりした。
イベントの縮小・休止・中止が今の稚内の衰退を物語っている。