富磯小に寄付し本など贈呈 仲村さん サケ稚魚放流を支援

 元稚内東部社長の仲村房次郎さん(86)が3日、サケ稚魚放流を行っている富磯小に活動資金として100万円寄付すると共に、サケに関する本や置物などを贈呈した。
 東部時代50年余りに亘ってサケの加工などの仕事に関わり、サケが魚の中で一番大好きな魚種だという仲村さんは、1989年から学校近くの川に、今年までに10万5600匹のサケ放流してきた富磯小の全校児童12人を応援したいという思いから寄付に加え、サケの木彫りの置物、サケやタラなどが描かれたタオル、稚魚から成魚になるまで解説した本などを贈った。
 サケの記念品などが贈られた児童を代表し6年生の中田彩千花さんが「サケに関する本などのプレゼントを有り難うございます。一生懸命勉強してサケについて学び、来年入学する1年生にも伝えていきたい」などと感謝の言葉を述べた。
 サケの仕事に関わっていた時に世界中を飛び回ったことを児童たちに伝えた仲村さんは「サケは本当に魅力的な魚で、学校近くに遡上するよう大切に見守ってほしい。放流までの過程をしっかり記録し学び、これからも頑張ってほしい」とエールを送っていた。