時の話題 「値上げ止まらず」

 食料品を中心に価格上昇が収まらない。10月に予定されている値上げ食品は3千品目に及び郵便料金や薬、火災保険料も上がる。原材料費や物流費上昇により幅広くモノやサービスの価格上昇をもたらしている。
 日本人にとって主食のコメの50%以上の高騰には驚いてしまう。長年続く減反政策と昨年来の1ランク上がった猛暑での不作によるものだが、スーパーにコメが無くなるのが新米が市場に出回る少し前だったので大きな混乱には至らなかったものの、コメ主食の国として情けないこと。御座なりでないコメ需給政策を切に望む。
 それにしても何もかも高くなった。元々高嶺の花だった魚介類は海水温上昇の顕在化によって一段と高くなり不漁のサケのイクラは手の出ない金額まで上がっている。タコも足1本がスーパーで3千円まで上がっており正月用食品に欠かせないとはいえ食卓を飾ることが難しくなった。
 ただ根室港を基地とするサンマ棒受け網漁の水揚げが良く、つい先日には一日千㌧もの水揚げとなり、根室市内にある魚屋で棒切れのよう小さいサンマをただで市民に提供していた光景をテレビで見ては気分が爽快になったものだ。
 為替が円高に上振れしているが、円高効果が出てくるのは数カ月先のことになり現段階で恩恵が市中に広がっていない。
 この状況を知ってか知らぬか政治家、とりわけ政権党自民党の体たらくは目に余るものがあり、誰が総裁になろうが国民の生活に変化はない。井戸塀しか残らない理想の政治家像には程遠い。