時の話題 「能登、今度は大雨」

 能登半島がまた災難に見舞われた。今度は線状降水帯による大雨だ。元日の大地震から復興に向け歩み出したところでの災害に心が折れる住民が数多くいるだろうが、諦めないでほしいと願うばかりである。
 普段、小欄などで稚内は災害が少なく夏涼しく住み良い街なので人口減対策として移住施策を進めること提言しているが、他の地での自然災害に成す術無く精々、物資や支援金でしか援助できないのがもどかしい。ボランティアで赴くには遠過ぎると言うのは正しくはあるものの正論とは言えまい。ハザードマップで浸水危険地域と指定されているのに地震後に建てられた仮設住宅の床上浸水した光景を見るにつけ行政の怠慢への憤りは増す。
 防災科学研究所によると、今回の能登の大雨は「100年に一度よりも低い確率の大雨だった」としており、不運の連鎖に自然の警異に嘆息する。  
 元日の大地震の際にも小紙は災害担当大臣をトップとした政府の災害対策本部の被災地での常駐を提言したが今度こそ実行するべきで、それが政治の役割であろう。
 と書いても総裁選真っ最中の自民党にとって国民の不幸より我が身が大事だろうし憂国の士が現れること切に願っている。
 片や立憲民主党の新代表には旧民主党政権時代に総理の経験がある野田佳彦氏が就任した。この方、「本気で政権を取りにいく」と述べると共に能登の復興予算を決めてから衆院を解散すべきだと強調している。
 総理に器量が必要なるは言及するまでもない。

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