宿泊施設 10年前に比べ19減 市議会一般質問

 市議会一般質問3日目の20日、吉田大輔議員(市民クラブ)、佐藤由加里議員(日本共産党)、千葉一幸議員(志政会)の3議員が質問した。
 吉田議員からコロナ禍が明け旅行需要が回復している一方、夏場の宿泊価格高騰になっていることなどへの質問に、工藤市長は高騰の要因に宿泊施設数の減少だけでなく、人手不足を理由に供給可能な部屋数の減少になっていることなどを挙げ市内での宿泊施設数と部屋数については10年前は56施設があったのに対し昨年は37施設、部屋数は1541部屋から1195部屋に減り、収容数は3663人から2772人に減っていると説明した。
 課題克服に向けて市長は「宿泊事業者や観光関係者が、今の状態にどのような見解を持っているのかを把握することが重要ですが、繁忙期で関係者と協議の中で、方向性を見出だせないことも事実」とし、観光振興のために「宿泊施設数の不足、昼食・夕食難民といった課題への対応は喫緊の課題。関係団体、稚内観光協会やきた・北海道DMOと連携を密に様々な選択肢を視野に入れながら検討を進めていきたい」と述べた。
 ラーケーション(学習と休暇)認識などへの質問に、佐伯教育長は多様な現代で新たな選択として有効な制度であるとしたが「学習の遅れや様々な家庭環境など課題も多い。都道府県単位で取り組むことで大きな効果を発揮する制度あり、今後は情報収集に努めていく」と答えた。
 佐藤議員は子育て支援など、千葉議員は産業振興などについて質問した。