時の話題 「高市氏急浮上」

 9人もの候補が立った自民党総裁選はここに来て高市早苗氏(63)が急浮上し、小泉進次郎氏(43)と石破茂氏(67)が追いかけるという状況になっているようだ。
 17日の毎日、読売などの報道だ。
 今月12日告示前・後の大掴みの情勢は小泉氏が抜け石破氏が追い高市氏は三番手もしくは四番手の候補と見られていたが、記者クラブなどの討論会を経て知識・知見の豊かさ、答弁能力など総合力でトップに躍り出たか。元々、弁論は高く評価されており前回(21年)の総裁選で安倍前総理の支持を得たこともあり保守派の論客として注目されるも〝超〟が付くような保守に眉をひそめる自民党議員がいるのも事実だ。
 この経緯はさて置き27日(党員は26日締切)の投票で過半数を取る候補は出ないものとみられ、上位二人の決選投票に舞台は移るが筆者の見立てで残る二人は高市氏、小泉氏の公算が強く、これまでの政治活動(好き嫌いも入る)から石破氏が小泉氏を推すだろう。そうすると石破嫌いの議員が高市氏への支持に回る可能性が出てこよう。その先頭は麻生派率いる麻生太郎氏である。
 麻生氏が高市氏に付けば当然、候補の一人河野太郎氏も高市氏に付き、小林鷹之陣営も高市氏支持に回る予測が立つ。
 この見立てどおりにならないのが選挙であり、筆者は国政ばかりでなく稚内市長選もよく外すことが多いので当てならないことを申し添える。
 風雲急を告げる自民党総裁選だが、立憲民主党代表選の盛り上がりの無さが気になる。