木村、舘野さんの100歳祝う 工藤市長 2人に祝状と祝金贈る

100歳を祝福される木村さん

祝い状を贈られる舘野さん

 工藤市長は10日、恵比須4の木村みよさん宅と、養護老人ホーム富士見園を利用する舘野アキさんの許を訪れ祝い状と祝金を贈り100歳を祝った。
 今年度、市内で100歳を迎える13人(女11、男2)の中で、今年3人目の贈呈の日を迎えた大正13年9月8日生まれの木村さんと4人目の同年9月10日生まれの舘野さんに工藤市長は祝い状などを贈呈し「市民と共に心からお祝い申し上げます。今後もお体に気を付けられ、なお一層のご健康を保たれますようご祈念したします」などと祝福した。
 樺太の大泊(現コルサコフ)出身の木村さんは終戦となった二十歳の時に、樺太から稚内に引き揚げ、23歳の時に漁師だった亡き夫と結婚し1男1女の子どもに恵まれた。今では13人の孫や曾孫がおり、100歳を迎え「毎日、お風呂に入って大好きな果物を食べるのが楽しみ」と笑顔で話し、同居する長女の二津美津枝さん(72)は「母は年を重ね足腰が弱くなりましたが、元気で過ごしています。100歳を迎えて嬉しい」と家族全員で喜んでいる。
 宗谷出身の舘野さんは、亡き夫の間に1男3女の子どもに恵まれた。平成15年から入所している富士見園では担当職によると、車椅子で生活する前は毎朝配達される新聞を玄関に取りに行ったり利用者の世話役も率先して行っていた。甘い物が好物だという舘野さんは「皆さんに100歳を祝って頂き嬉しいです」と話していた。