総寄贈数788冊にも 育英館大学 菊池工氏 自然エネ講義縁に

 読書が趣味の山本建設の菊池工会長(79)が前身の稚内北星大学含め育英館大学に本を寄贈し今年で9年目になる。大学図書館で「菊池工さん寄贈コーナー」が設けられ学生だけでなく市民に広く貸し出している。
 声問の自然冷熱利用貯蔵庫で低温貯蔵した勇知いもを作っている菊池会長は、自然エネルギーに関する講義で大学と交流したことをきっかけに、2016年から本を寄贈するようになり今年までに788冊数えている。
 1ヶ月に10数冊、年間だと100冊以上の本を読む菊池会長は大学の後援会員でもあり「読み終わったら学生に見てもらいたい」として新刊を読んだあと家に置き一定程度本が溜まってから大学にプレゼントしている。
 大学図書館で勤務する女性は「菊池さんが大学に持って頂いている本は全て新品のような状態のままで、本に対する思いや学生への思いが本を見て感じます。本当に有難いです」と感謝していた。
 今年6月、過去20年間の勇知いもの取り組みなどを紹介した冊子や有名作品など101冊の本を寄贈した菊池会長は「読書は知識が増え、色々な考えに役立ちます。学生や市民の方に活用して頂ければ嬉しいです」と話し大学の斎藤英樹事務局長は「限られた図書予算の中で、本の充実といった意味でも菊池さんからの寄贈は本当に有難いです」と感謝していた。
 大学図書館は平日午前9時~午後5時までだが、夜間開館している日は午後7時まで利用できる。