時の話題 「地頭には勝てぬ」

 2日付けで住民税の督促状が郵送されてきた。7月分を払っていなかったのだ。74年の歴史の中で初めてのことだ。いつもの月末なら支払い分を銀行から下ろすのだが、筆者ばかりでなく専務も忘れており失態を犯した。
 ここからが本題で自らが忘れていたのだから素直に支払えばいいものを「8月分を払っているのだから「忘れているのだなと気を回し未納の電話でもしてくれれば良かったのに」と抗議するも課長は頑として「私どもは法律にのっとって督促状を発付するだけ」と紋切型の返事をするので「情があってもいいのでは」と畳みかけても返答は同じであった。
 支払えば一件落着するのだが、変にこねくり回す悪い性癖によって課長の昼休み時間に15分食い込んだことには反省頻りである。
 課長に聞くと失念した(忘れた)など支払わなかった人に対し事前に電話などで事前通知することはなく一発督促状発行となる。
 忘れることはあろうが、役所としては便宜を図ることなく公平に対処するのを責務としているのはいいが、そこに温情など感情が入らないことは役所として正しいことなのであろうか。
 10年ほど前のことだが、別の役所に「少々遅れるが」と連絡すると許してくれたのが頭の隅にあったこともあり何やかにや御託を並べたのだが、追加納期にも支払わなかったのだから自業自得の範ちゅうとはいえ、すっきり合点はしてない。
 要はいきなりの督促は無いだろうということだ。「法律にのっとって」でなく、そこに温かみがなくてはいけないのでは。