時の話題 「二百十日」

 二百十日とはよく言ったものだ。超大型の台風10号が日本列島を縦断しようとしている。風も50㍍以上と強く雨も各地で線状降水帯が現れ大きな被害が出ている。
 立春から数えて210日目(今年は8月31日)は稲の開花期で農家は厄日として警戒しているのに歩調を合わせるかのように牛の歩みのようにゆっくりと北に向かっている。
 令和の米騒動ならぬ米価格の高騰でスーパーなどでの品切れ状態が現出する中、新米も台風で被害を受けるなら大変な事にならないかと懸念している。
 今の進路予想では北海道直撃は避けられそうなので、今は全国一の米どころになった道産米は生産・出荷されそうなので量的には心配ないものの、価格は高く推移しそうなので家計は直撃するようである。
 いつもなら二百十日となる9月1日は大韓航空機撃墜事件があった日である。サハリン西方のモネロン島(海馬島)上空で撃墜されたことから機体の残骸や搭乗者の遺留品がオホーツク海沿岸に流れ着き市や警察、消防だけでなく多くの市民が回収に汗したのは昔の事になった。41年前の事だ。
 機体が通常コースから外れただけで撃墜する旧ソ連(現ロシア)に平和を守るという意識はなく、ただ国益を第一義とする体質は変わらない。ウクライナ戦争の終結は首都モスクワも攻撃を受け収拾つかなくなることしかあるまい。プーチンの命さえ危うくなるからである。
 ロシアと北朝鮮からは今後も目を離せられない。狂気の国を隣国に持ったもんだ。