海側に旅館、造船所が こうほねの家 絵で100年前の様子紹介

 浜勇知の休憩展望施設「こうほねの家」内に以前から飾られている大正末期に周辺が栄えた様子を紹介した絵が、昔を知る市民や旅行者が今とは違う周辺の景色に惹かれている。
 施設内の柱に飾られている絵は、1920年頃の大正10年前後の様子を紹介したもので今のコウホネの沼がある場所から海側に40棟ほどの住宅や旅館があったことを絵で記し、兜沼周辺や勇知の山で切った木材を、勇知川を下ってイカダで浜勇知まで運んできたことなどを伝えている。
 大正末期には浜勇知周辺は、旅館や造船所、菓子店、雑貨屋、豆腐屋、鍛冶屋などあり賑やかだったことも絵を見て分かる。旅行者は「今の場所より更に海側に家や店が沢山あったのが驚きです」と話していた。
 施設内には30年以上前にコウホネの沼一面にコウホネの花が咲いた写真もある。撮影者の写真家・斉藤マサヨシさんは「市の職員時代に撮影した写真ですが、昔は7月~8月にかけて沼一面に花が咲いていたものでした」と話していた。