囲いワナでシカ捕獲 稚内市 場所変え10月上旬まで

 住宅地などの出没が相次ぐエゾシカの駆除対策として、稚内市は19日からノシャップ3の旧スポーツセンター裏手で囲いワナによるシカ捕獲を始めた。
 令和2~3年は旧西小中横、昨年までの2年間は西浜1のテレビアンテナ塔近くの草地で行ったが、今年は市内でもシカが多く出没しているノシャップパークゴルフ場周辺に現れる群れを捕獲できるようノシャップ地区に場所を変えた。
 ワナは高さ4㍍、縦横8㍍四方の大きさでトウモロコシや大麦4種類のエサでシカを誘い出しカメラで監視を続け、シカが囲いの中にある程度入ったところで稚内猟友会のハンターがスマホの遠隔操作により扉を閉じ捕獲する。
 囲いワナは10月上旬まで設置する。
 市の担当者がワナの特徴などを説明した19日午前、周辺には20頭以上のシカの群れが確認され、市(農政課)は「パークゴルフ場や自衛隊基地周辺にはシカがたくさん生息している。1頭でも多く捕獲したい」としている。
 市は、警戒心が強いシカを逃すことなく捕獲するため囲いワナ周辺に近づかないよう協力を求めている。
 一昨年は58頭、昨年は54頭捕獲した。

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