前半終え144便9529人 FDA 稚内発便不調

 静岡に本社を置くフジドリームエアラインズ(FDA)が6月11日から運航していたチャーター便は7月末で前半を終えた。それによると144便運航し74ツアー9529人が利用した。
 稚内間を運航して今年で12年目となるFDAは今季、初夏の稚内観光や利尻・礼文の離島観光に合わせ6月11日~7月31日までと、涼しい秋の観光に合わせ9月12日~20日まで小牧や神戸、中部、松本、福島など18空港を結ぶ。
 前半部分の搭乗率は78・8%と目標にしていた80%には届かず、前年より1・5㌽低かった。1便当たりの平均旅客数は66・2人(満席84席)と前年より1・2人少なかった。
 工藤市長は8日に開かれた記者懇談会で今季のFDAの利用状況について説明した。搭乗率が80%を下回った理由について全国から発着のツアーは概ね好調だったとしたが、稚内からの片道運航の福島、仙台、松本行きの便が3便合わせて54人の利用しかなく、全体の搭乗率の足を引っ張る形となり「稚内からの便は周知不足だった」とした。
 関係者からは宿泊場所の確保、食事場所が無いなどの声が多く挙がっており、工藤市長は「受け入れ体制の強化が急がれる」と話していた。