利尻富士頂上で啓発 横山署長ら 下山途中に登山者救出
11日の「山の日」に合わせ、横山稚内署長と署員が利尻富士山頂などで山岳遭難防止の啓発活動を行った。啓発を終えた下山途中に怪我人を救助したことを踏まえ、稚内署は無理することなく安全に登山するよう呼び掛けている。
「山の日」に合わせた啓発活動には、横山署長はじめ山岳救助隊員ら9人が参加し麓では利尻富士町職員と啓発を行ったあと、稚内署だけで標高1721㍍の山頂まで登り啓発グッズを配り装備品などの準備や計画的な登山をするよう呼び掛けていた。
啓発を終え下山していた横山署長らは5合目付近で怪我をして動けない埼玉県の50代男性を発見し、同行していた山岳救助隊員が背負って下山した。男性は左足首骨折で病院に搬送された。これとは別に疲労で動けなくなった札幌の50代男性がヘリに救助された。
12日は東京の50代男性から救助要請があり山岳救助隊員が遭難した男性を救助した。男性は脱水症状が見られたがケガなどはなかった。
11日に続き12日と立て続けに救助要請があ
ったことを踏まえ稚内署では装備品の確認や計画的で無理のない登山をするよう呼び掛けている。