リヤカー引き日本一周旅 埼玉の30歳男性 布芝居披露し

 自作の布芝居を積んだリヤカーを連結させた自転車で日本一周旅行を続けている埼玉県の旅人・沼沢裕太さん(30)が稚内入りした。6日午後、道内旅の半分地点の宗谷岬に到着「色々な人との出会いが楽しい。見かけたら声をかけてほしい」と7日朝に次の目的地の猿払に向けスタートした。
 10年前に自転車で日本一周、5年前にはバックパッカーとしてアジア、中東など10ヶ月で世界20カ国余りを回った経験を持つ沼沢さんは、再び世界旅を目標にしており、その前の力試しとして海外で日本文化を伝える手段と思い、ロール状の布を回転さながら物語が進む布芝居「きみにあいに」を作り、行く先々で披露している。
 4月28日に自宅がある埼玉県春日部市をスタート。1日40㌔を進むペースで北上し、6月25日にフェリーで函館に入って以降、日本海側を進み今月2日夕方、稚内に入った。気温が15度までしか上がらないなかった4日物産まつり会場で布芝居ライヴ、5日にはひかり幼稚園で園児40人に披露し子ども達を楽しませた。
 滞在中、稚内の寒さに「埼玉は35度を超えているのに稚内の寒さに驚きました。寒いのに稚内の子どもたちはTシャツ、短パン姿で歩いているのにもびっくりでした」と話し、今後は沖縄を目指し南下し来年にはゴールする予定。
 沼沢さんは「旅先で会う方が皆さん応援してくれます。布芝居で元気を届けたい」とペダルを漕ぎ始めた。