週末雑感

 オリンピック(五輪)というのは不思議なもので開幕当初は見る側もいれこむことないが、日程が経つにつれ熱を帯びてくる。誰々が金などとメダルラッシュになると引き込まれてしまう。普段観戦しない競技もつい見てしまい手に汗を握る。
 バレーボールもその内のひとつで、この20年以上、全く関心がなかったのだが、パリ五輪前の大会で準Ⅴだった男子チームが気になり前回の東京五輪3位のアルゼンチン戦を見た。3対1のセット奪取で楽勝した感あるも最終セットは辛うじて取り次の米国戦が予選突破にとって大事な一戦となる。日本時間で深夜のライブ放送となるので直に応援できないが頑張ってほしい。
 これまでの日本選手の戦績をみると順当に金メダルに輝いた選手がいる他方、思いがけない敗戦に悔し涙を流す選手もおり、勝負事での一喜一憂を現出している。
 最終日にあるマラソンは男女とも有望選手がいないものの、旭川出身のやり投げの北口榛花選手、ブレイキンのシゲキックス選手(半井重幸さん)の競技は是が非でも見なくてはなるまい。
 こう書きながらパレスチナとイスラエルの戦火は続いておりウクライナも然りだ。〝平和の祭典〟を標榜する五輪最中の戦争拡大は人類の無力さを象徴している。
 家を破壊され親兄弟が殺され、生きても飢えに苦しむ。生きるのに理不尽さは付きものとはいえカオス(混沌)そのものの地球上の惨状が無いかのように平和の祭典が開かれている。世界のトップだけでなく市井の我々に突きつけられている。